不動産物件を見つけて、「さあ、見に行こう」と出掛ける前に! 物件を見に行く準備はちゃんとできていますか? 不動産は、急いで決めて「失敗してしまった……」、「もっとちゃんと見ておけば良かった」では済まない大きな買い物。チェックすべきポイントを知り、チェックするときに必要なアイテムを用意して行くことが大切です。
気になる物件を見つけたら、まず取り扱ってる不動産会社に物件の見学予約をします。突然行ってすぐ見たい! と言っても、ほかの予約が入っているかもしれませんし、買い急いでいるように見られてしまうかもしれません。
見学したい旨を伝えて予約をすれば、不動産会社側の対応を見ることができるのもメリット。高価な買い物をするのですから、しっかりとした対応をしてくれる会社を選ぶことが重要です。
物件を見学するときは、日中の早い時間に行くのがおすすめです。早く行けば、室内や周りの建物、環境をじっくり見ることができます。
もしその物件が気に入ったら、最初のときとは違う時間を選んで周辺を歩いてみましょう。街は朝の顔、昼の顔、夜の顔と、時間帯ごとに表情を変えます。昼間は環境が良くても、夜になると街灯が少なく防犯上の不安や、逆に夕刻から飲食店が開店して騒がしくなるなどの場合もあります。内覧は早い時間に行き、周辺環境は時間を変えてチェックするのが良いでしょう。
物件の見学に行くときは、次のようなアイテムを持って行くと役立ちます。
売り出し物件でパンフレットやチラシがある場合は、事前によく読んで持って行くのがおすすめです。きちんとした不動産会社のパンフレットやチラシには、建物の構造や周囲の環境など、かなり詳細な情報が書かれています。実際の物件とチラシが異なるようなら、質問して確認しましょう。
見学途中で気になったことや、営業担当者の説明で気になったことをメモしておきます。
日当たりや室内環境を考えるとき、部屋がどの方角に向いているかは大事なポイントです。間取りだけの物件情報では、方位があいまいな場合もあります。コンパスを使って自身の目で確認しましょう。
物件を見るとき、サイズを確認しておいた方が良いポイントがいくつかあります。まず玄関や廊下の幅。狭すぎると、家具の搬入や家事が不便です。畳の場合、同じ6畳間でも京間、江戸間、公団サイズなど、畳のサイズ次第で部屋の大きさが変わってきます。
ほかにもキッチンシンクや洗面台の高さなど、サイズで暮らしやすさが測れる部分はしっかりチェックしておきましょう。
物件を見るときは、以下のようにポイントを絞ってチェックしていきましょう。
日当たりや風通しの悪い家は暮らしにくく、電気代などランニングコストも高くなりがちです。また、湿気がたまるので結露やカビの発生など不具合が出るケースが多く、家屋が痛みやすい環境であることも。
玄関から台所へ、洗濯機から物干しへ、帰宅してコートを脱ぎ居室へなど、家の中での動きを想定して、使いやすい動線になっているかもポイントです。
給湯設備やトイレなど、水回りの設備は使いやすいか、また省エネタイプかどうかも重要です。換気システムなどの動作確認をお粉手おきたいところですね。
収納は、住みやすさを左右する大きなポイントです。収納スペースを見るときは、収納率を確認しましょう。一般的にはマンションで8%以上、一戸建てなら10~15%の収納があると理想的とされています。
駅からの距離、買い物できる商店の多さと距離、学校や病院の有無と距離など、生活導線を意識しながら確認することをおすすめします。
物件に住んでから「もっときちんと見ておくべきだった」と思っても、家は簡単には変えられません。物件見学は見た目だけにとらわれず、上記のポイントを意識してしっかりチェックしましょう。
また、同じものが2つとない不動産ですから、チェックポイントを整理し、早いタイミングで結論を出せる様に準備しておくことで、良い物件と出会ったとき、商談がスムーズに進み、最良の結果に結び付けることができるかと思います。