マンションと一戸建て、それぞれにメリットとデメリットがあります。住むのに便利なのはどっち? 転売するときはどっちが有利? 家族構成や将来住み替えるかなど、条件によって選ぶ答えも変わりますが、まずはしっかりマンションと一戸建てのメリット、デメリットを検討しましょう!
まずは、一戸建てを購入する場合のメリットをチェックしましょう。
土地付き一戸建ての場合、家が老朽化して建物の資産価値がなくなっても土地分の価値が残るので、資産価値がゼロになることはありません。
自分の家なので管理費や共益費、修繕積立金などを払う必要がありません。また、敷地内に駐車スペースを作れば、駐車場代も無料です。スペースに余裕があれば車を複数台所有することも可能になります。
敷地や家屋が独立しているので、マンションに比べてプライバシーが保てます。排水、掃除などの生活音について、周囲を気にする必要はほとんどありません。
隣家が密接しているマンションに比べ、近隣と適度な距離を保った付き合い方ができます。騒音トラブルや人的トラブルが少ない傾向にあります。
リフォームや建て替え、庭の植栽など、好きなように自宅をカスタマイズできます。また、大型犬などのペットを飼うことも自由です。
一方で、一戸建てはいくつかデメリットがあることも理解しておきましょう。
同じ立地条件だとマンションより一戸建ての方が、販売価格が高くなりがちです。
一般的に一戸建ての方が、マンションより耐用年数が短いです。保温性や気密性はマンションより低め。木造住宅の場合は、シロアリなどの病害虫の心配があります。
窓などの開口部が多いので、マンションよりは防犯意識を高める必要があるでしょう。また、通りや隣の家からの視線が気になり、カーテンを全開にできない場合もあります。
建物の手入れや修繕は、自己責任でやることになります。そのため、思わぬタイミングで大きな出費が出ることも・・・
では、マンションを購入するメリットはどんなものがあるのでしょうか?
同じ立地、条件なら、一戸建てよりもマンションの方が、購入時にかかる価格が安くなる傾向にあります。
マンションはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が多く、構造が木造と比べしっかりしています。また宅配ポストやゴミ置き場など、マンションならではの設備があります。
マンションにはオートロックや防犯カメラなどの設備があり、セキュリティ性能は高めです。
共益部分は自分で手入れしなくて良く、補修も計画的に行われます。また、ゴミ置き場の清掃は委託業者が入っているため、ありません。
駅から近い、スーパーや病院へのアクセスが良いなど、立地的に便利な傾向があります。また屋内がワンフロアでコンパクトなので、家事動線が短く、掃除も楽になります。上層階に住めば、日当たり眺望の良さのメリットも!
一方、マンションには以下のようなデメリットもあります。
共同で土地を所有しているので、一戸分の所有面積は小さくなります。立地が良い場所以外では、建物が古くなると資産価値はかなり低くなります。
一戸建てと違い管理費、共益費、修繕積立金など、月々の費用がかかります。また、住宅ローンが終わっても支払いは続きます。
マンションは隣家と密接しているので、騒音トラブルや人的トラブルが起きやすい傾向があります。ペット不可の物件はもちろん、ペット可の場合でも飼い方に一定のルールやモラルが求められます。
共同住宅なので、管理組合への加入は避けられません。持ち回りで管理組合(または自治会)の役員を引き受ける義務があります。
マンションでは、専用部分以外のことは自分だけで変更することができません。老朽化したときの建て替えなどは、入居者の意見がそろわず困難になるケースもあります。
耐用年数でマンションに劣ると言われる一戸建てですが、近頃は耐用年数の長い高性能住宅も増えてきました。一戸建ては、購入時の価格こそマンションより高めですが、将来的に土地分の価値が多く残ることを考えると、資産面では得と言えるかもしれません。。 マンションと一戸建て、自分達の暮らしに合うのはどちらか、さまざまな面から比較して検討するようにしましょう。